Fomabrom variant 113Bo
24 / 06 / 2022
数年前、この21世紀になんとブロムオイル用として印画紙が登場した。それがFomabrom variant 113Bo。まさかそんな時代が来るなんて、そう思った。
もともと新しい情報に疎い為、この事実を知ったのが販売開始から数ヶ月〜1年程度経った頃だった。さっそくどんなものか、この紙を使った人がどんな事を思ったのか調べてみたら、まぁ凄かった。もう酷評の嵐、使うに値しないレベルだと使った人は早々に使うのを辞めて違う紙をを試したり何事もなかったように普段通りに収まったりしていた。
それから時が経ち、該当する印画紙を買ったままにしていたのを5月の暗室作業で満を持しての登場と言わんばかりにプリントしてみた。とてもプリントし易かった。ちょっと扱いづらいネガも、スムーズにプリントを終えた。自宅に帰り早速ブリーチに取り掛かった時も、とても綺麗に漂白された。
えー、さすが。綺麗に落ちるなー。
これで問題なくインキングまで終わったら最高じゃない?でも、もうこの印画紙作ってないんだっけ。そんなに評判悪かった(悪かったよ)?インキングを始めて数分経つまで、そんな事を思っていた。
酷評の原因はこれ。よく解らない斑点。反発作用によって現れる謎の斑点。
見事に出ている、全体に散りばめられているかのように。これはね、酷評されても仕方が無い。あと10枚ほどブリーチ済みのものがあるから、全部試してみたい。
いくつもの酷評があったとは云え、ブロムオイル用に印画紙を世に送り出すなんて現代でやってのける事自体が称賛すべき狂気。
だから、出た事を知った時はとてもロマンを感じた。ありがとう、Foma。