Noah SUZUKI
Bromoil Photography

A year later

Gumoilを始めて、ちょうど1年が経った。とは言ってもまだ1年しか経ってないし、まだまだ新鮮でとにかくとても楽しい。

それでも始めたばかりの頃は、うすぼんやりとしたものしか出てこなくてどうしようかと思ったし、露光機もないから太陽との攻防戦ばかりを手探りで延々と非理論的感覚で続け、何処からどう変えていけばちゃんとしたものが出来上がるのかも解らなかったけど、取り敢えず続ければなんとかなるな、と今は思っている。

下の2枚が最近作ったもの。これでも、どちらかといえば「大成功!」って自分でちょっと感動しちゃうレベルだから、このくらいを出来上がりの基準にしていくことが今年の目標。

そろそろGumoilでも展示なんか出来たらいいな、と思ってはいる。思ってるけど、作ること以外の積極性が皆無だから思ってるだけで今年を終えるかもしれない。

05 / 01 / 2023

Feel like going mad

作為的ではない、水滴が残ってたわけでもない、この斑点。意図せず突然登場する反発作用。至る所に現れる此れ等。

今年プリントに使用した印画紙の大半がこうなる。今の所6割方はこれによってダメになっている。

6割方だから出ないものも中にはあるけど、印象としては殆どのものに出てきているような感じがしていて、本当に日々インキングへのやる気が削がれている。

印画紙を作る時の何かが変わったのか、それともロットか。

過去に作っていた時には起きなかったエラーが物凄い勢いで心をボッキボキに折ってくる。色々と過去に作っていた時の写真を見返すと、2019年に購入した印画紙で既に起きていたよう。今年大量にプリントした印画紙も2020年に買ったものだから、大体同じ頃に作られた印画紙なんだろうとは思うけど、果たしてロットか?

ロットではなく、もうこの印画紙で作る選択肢を消した方がいいのか。以前、アメリカでBromoilを制作している方が似たような問題に苦しんでいた、その時はILFORDだった。

どうすればいいのだろう、と最近よくぼんやりと考えている。

今はまだエラーとは無縁だった頃の20×24″と16×20″印画紙が手元にあって、大きなものを作っていこうと思っているし、ストックの中にも使える印画紙が多少はあるけれど、それが無くなった時はどうしようかな、と。

使える印画紙を探すのか、Bromoilから手を引くのか。悩ましい。

斑点の出方もマチマチ。

19 / 10 / 2022

Staring In Ultraviolet

最近のGumoilに関する作業は、前進と後退を延々と繰り返している。

UV露光機がなくて太陽だけを頼りにやっているし、紫外線強度測定なんかも一切やってないから、全ては勘、感覚、なんとなく、たぶん、。そんな事ばかり続けているから、完成までが実に遠い。

この写真も何回露光したか、そろそろ解らないよ。と思うくらいにはやってる。一回ポジから作り直そうかなと思ったけど、いや大丈夫行けるんじゃ?みたいな小さな葛藤があって、露光がちゃんと出来れば今のポジで行けるはずだ!と結局そのままズルズル進めている。

この日は紫外線ピーク時に合わせてスケジュールを組み、露光時間は大体3分くらい。ピーク時に露光するように自分で仕向けたけど、家の中から外を眺めていると絶対に出たくない!と強い気持ちが湧き上がってくる。払拭に時間がかかる。

露光した直後、水洗する前に撮ってみたらこんな感じ。こうやって見ると悪くない、寧ろ中々良い。これを水洗した後、ペイントに取り掛かる時が問題。

今、メインで使うのはどっちがいいのかと悩んでいる油絵具が2種類あって、この紙のペイントにどっちを使おうかずっと悩んでいる。こっちは此処がいい、あっちはこういうのがとてもいい、などとあーだこーだと悩んでいて露光が終わってから1週間以上経ってるのに最後の工程が全然出来ない。明日こそはやりたいと思っている。思ってはいるけど、出来るかどうか。

悩んだ挙句、おもむろにブロムオイルのインキングを始めてしまうかもしれない。

17 / 08 / 2022