Noah SUZUKI
Bromoil Photography

Take a step forward

おぉ、像が出た!と喜びつつ、この先何をすれば望んでるようなものに仕上がるのか全く解らなかった頃。ひたすらテストばかり繰り返して、よく解らないことをなんとか解ろうとしていた。

テストで作っていた中の1枚に「これは…!」と思うものが出来上がったため気をよくした結果、四切り相当の大きさで作ったもの。ずっと小さいサイズばかりだったから、感光液を塗るのも絵具を拭い取るのも苦労したし、なんなら調子に乗って拭い取り過ぎて空の方が訳わかんない感じになったもの。

6月に入ってからのテスト。

上の写真くらい車とその後ろの人が見えたら素晴らしいけど、これが全体的に一番ポジに近い仕上がりになっている。少しずつではあるけど、何か解ってきているのかもしれないけど自覚はない。

Gumoilを作る一連の流れは一先ず頭の中に入った。露光時間については相変わらず勘を頼りにしているけれど頼りになる勘ではある。紙と絵具の相性も悪くはない。今一番理解していかなければならないのがポジの調整。あと試そうと思っているのがアラビアガムと薬品の比率を変えての塗布。Gumoilは本当に楽しい。

29 / 06 / 2022

Resume one’s journey to Gumoil

4月下旬からBromoilに向けての作業を続けていて、暗室だとかインキングだとか色々と今も現在進行形ではあるけれど、つまり4月下旬からずっとGumoilの作業がストップしている。まぁ、紙が無くなって補充も出来てなかったのが原因の大きなところではあるけれど。

6月に入って水彩紙の補充も完了したから感光紙を作ろう!と意気込んだけど、はたと冷静になり天気予報を見れば曇りと雨ばかり。そうだ、露光には太陽が必要だった。UV露光機なんて持ってなかった。

なんだかんだで、2ヶ月くらい間が空いてしまったGumoil。

昨日辺りから漸く太陽がはっきりと顔を出してうんざりするほどの暑さを放ちまくっている。時は来た

問題は露光時間。2月と3月を比べても結構な差が出ているのに、これから紫外線本番!みたいな季節に向かっていったら何分にするのがいいのか、正直解らない。

紫外線の強さを測定できるものを買えばいいんだろうけど、あえて此処は勘で立ち向かいたい。

水洗まで終えたものを確認したらレリーフは良い感じだったから、このまま上手く進めて完成させたい。きっと8月にはまた変わってるかもしれないけど。

今の課題は、BromoilとGumoilの両立。

まだちょっとバランスが取れていない。あれもやんなきゃこれもやんなきゃと考えていると何も出来なくなってしまう。

25 / 06 / 2022

Fomabrom variant 113Bo

数年前、この21世紀になんとブロムオイル用として印画紙が登場した。それがFomabrom variant 113Bo。まさかそんな時代が来るなんて、そう思った。

もともと新しい情報に疎い為、この事実を知ったのが販売開始から数ヶ月〜1年程度経った頃だった。さっそくどんなものか、この紙を使った人がどんな事を思ったのか調べてみたら、まぁ凄かった。もう酷評の嵐、使うに値しないレベルだと使った人は早々に使うのを辞めて違う紙をを試したり何事もなかったように普段通りに収まったりしていた。

それから時が経ち、該当する印画紙を買ったままにしていたのを5月の暗室作業で満を持しての登場と言わんばかりにプリントしてみた。とてもプリントし易かった。ちょっと扱いづらいネガも、スムーズにプリントを終えた。自宅に帰り早速ブリーチに取り掛かった時も、とても綺麗に漂白された。

えー、さすが。綺麗に落ちるなー。

これで問題なくインキングまで終わったら最高じゃない?でも、もうこの印画紙作ってないんだっけ。そんなに評判悪かった(悪かったよ)?インキングを始めて数分経つまで、そんな事を思っていた。

酷評の原因はこれ。よく解らない斑点。反発作用によって現れる謎の斑点。

見事に出ている、全体に散りばめられているかのように。これはね、酷評されても仕方が無い。あと10枚ほどブリーチ済みのものがあるから、全部試してみたい。

いくつもの酷評があったとは云え、ブロムオイル用に印画紙を世に送り出すなんて現代でやってのける事自体が称賛すべき狂気。

だから、出た事を知った時はとてもロマンを感じた。ありがとう、Foma。

24 / 06 / 2022