Noah SUZUKI
Bromoil Photography

Try new ink.

ずっと使っているインクが無くなりそうで、どうしようかなぁと思っていたけれど、最近テストで使ってみたSWALLOWのリトブラックが悪くない働きをしてくれるから、黒だけじゃなく少し加える程度に使っている色でもSWALLOWを試してみようかと考えること数週間。

とてもお試しで買うようなサイズではないインクを、とうとうお試しで買ってしまった。500g、でかい。

先日、去年殆ど暗室作業が出来なかったことに耐えきれず利用したレンタル暗室でプリントしたものをブリーチしたから、それを使って早速テスト。

インクのテストだけど、それだけじゃなく今回作ったマトリクスはぶりぶりにインクが乗っていく。どうしてだろう、何がよかったんだろう。いいことばかりではないけどインクが全然乗らない悪夢よりは歓迎したい。

今まで使ってたインクと色が違うのは当然で、仕方がないとして。

また、メーカーが違うから慣れるまでは扱い難いのも当然で、それはこっちの問題だからいいんだけど、慣れれば問題なくなるかもしれないけど、粘度が低い。粘り気?のようなものがちょっと控えめ。油断すると印画紙にべったり乗っちゃいそう。

リトブラックでは感じなかったんだけどなー。他の色も粘度的にはこれぐらいあっさりしているのだろうか。

これはこれで使えなくはないし、慣れれば使いやすく感じるかもしれないけど、グラフィックケミカルのインクは手に入れた方が良さそう。

28 / 03 / 2021

Oil print

the Rawlins oil process とか Oil pigment printing とか、色々と呼ばれている技法。

1904年に考案されたと、よく(国内では)書かれているけど19世紀には既にこの技法はあって、ブラシの使用を導入したのが1904年だとか。

何故、突然こんなことを書いているかというと、始めようと思ったから。この技法を。昨年末に、ふとそんなことを思っちゃったから。

で、年末に色々と準備して年が明けて3日目にゼラチン紙を作った。作ってみたら、全然上手くいかなくて。

まぁ、最初から上手くいくわけないと思って気を取り直して再度作ってみたら、それもダメで。日を改めて作ってみたら、また失敗したから頭にきて。上の写真は、4度目の正直的に出来上がったゼラチン紙。

これを3日間ほど乾燥させればゼラチン紙の完成。完成したものを確認したら、ちょっと納得しきれない状態だった。それらを踏まえて、更に上手く作れるようにと作業をしているけれど、中々この作業に慣れない。
納得出来るものを作れるようになるには、もうちょっと沢山一気に作らないと無理かもしれない。

年内にはインキングまで完成したものが何枚かあればいいなぁ、などと思っている。
淡い期待程度のものだけど。
どうなるか解らない。色んな物事へのやる気を失っているから。見失ってるだけかもしれないけど。

31 / 01 / 2021

Bleaching & Tanning

小全紙と大全紙を使ってプリントした十数枚を、先日ブリーチした。

漸くここまで来た。

自宅では、環境的にとてもじゃないが出来そうになかったから、日頃からお世話になっている田村写真で作業させていただいた。

いつも1人で流れ作業的にやってるのとは大違いで、とても良いマトリックスが出来た。全てが綺麗に出来上がると、本当に気分がいい。

上の写真、同じカットが2枚。ブリーチ真っ只中とブリーチ前。普段は2枚作るなんてやらないけど、さすがに大全紙ともなると保険をかけるような真似をしてしまう。でも、1枚で仕上がることを心底願っている。

ブリーチの温度調整から水洗まで、なんというか至れり尽くせりだった。こんなに甘やかされていいのか…と思うくらい。

甘やかされてたわけじゃないのは解ってるんだけど。プロフェッショナルとの作業は、全ての行程がスムーズで美しく、何より楽しい。学ぶべきことが色々とある。

ここから先のインキングで、何枚完成まで持っていくことが出来るだろうか。自宅で出来るだろうか。小全紙は出来ると思うけど、問題は大きいやつ。

15 / 11 / 2020