Noah SUZUKI
Bromoil Photography

Oil print – 5th

色々と試している中、5回目。なんだろうな、これは。と思わせるものが出来上がった。出来上がるなんて言葉使えない、ただの「何か」。ちょっと浮かび上がっている鉄道橋。だから何もかもダメなわけではないけど、明らかにダメなことは解る、そんな一枚。

そうかー。これではダメかー、どうにもならないかー。と思いながら、少しレシピを変更して再度トライ。

乗るかな、乗りそうな気がするけどな、と露光・水洗の流れでマトリクスを眺めていたら

乗った。

今までで一番まともな「絵」として出てきた一枚。よし、これが正解ってことか!とは当然思えず、恐らく此処から更にどんどん深みに嵌って行くのだろう。

もうちょっと試したいことを何度かやったら、テストピースでやるのはおしまいにして、一枚いちまい作っていくことにしよう。

まだ、求めているものには到達してないし触れるどころか、その姿を確認さえ出来てない状況だから、頑張らないと。

18 / 11 / 2021

Oil print – 4th

惨敗した翌々日、再挑戦。

前回より手間取らずに作業を進めることと、もうちょっとインクには乗って頂きたい、この2点が今回の目標。まだまだ目標は低い場所での砂遊び的な感じだけど、高いところに目標掲げてしまうと良くない方向に進みそうだし、これぐらいが丁度良い。

この日も確実に日焼けしそうな快晴、感光液を塗って乾かしてフィルムをセット。前回は露光時間が短かったのだろう、取り敢えず一昨日と同じくらいの陽射しだしということで単純に倍の露光時間を設けてタイマーの音が鳴るまでぼんやり。

あぁ、せっかくだし段階露光的な感じで行ってみよう、と考えていた露光時間から更に半分だけ追加で露光。

露光を終えて、水洗後のマトリクス。

水洗、ちょっと甘かった?もうちょっとやった方がよかった?でも、結構長くやったしな…と思いながらインキングへ向かう。

この時点で、インクは当然ある程度乗るものだと思っている自分がいた。振り返ってみると、中々の自信家だなと思わざるを得ない。

自信家もなにも、実際ある程度インクは乗るんだけど。

とはいえ、思ってたよりは道のりは長そうだなー、なんて考えている。毎回作業をする毎に課題が浮かんでくるというのは、楽しい。

これから何度かインクが全く乗らないなんて事態に陥っても、落ち込んだりはしないだろうから楽しんで作業を続けられる。ブロムオイルの時に何処までも落ち込んで、発狂しそうなくらいうまくいかない日々が半年程続いたことがあるから、あの頃より酷い状況には向かわない。

次回はまた、近々来るだろう快晴のタイミングで。

09 / 11 / 2021

Oil print – 3rd

感光液塗ったり露光したり、そしてインキングしたり。

そういうことを10月くらいにはしようと思っていたのに、なんだかんだで暑い日々が続き出来ずじまい。11月に突入しての試みとなった。

あまりの快晴に感心してしまいそうな程の太陽、思わず感光液を取り出して作業開始。

塗って、暗所で乾かして

フィルムをセット。デジネががなかった為、ひとまず昔撮った4×5フィルムを使って露光。紫外線の強さとか、そういうものを何も考えることなく、なんとなくで行ってみる。最初だし思いつきだからと己の適当さへの弁護。

露光が終わって、水洗。水洗も、調べてみるとみんな違うことを好き勝手言っている。一つ一つ検証していくつもりはないから、取り敢えず様子を見ながら進めることにする。

落ちない、落ちない、落ちた?よくわからない。と思いながら、これ以上の変化は無さそうだから、ここで一区切りとして引き上げる。思ってた感じではなかったけど、これは後で調べたら思ってた感じに近づける為の方法は解ったから、良しとしよう。

さて、インキング。

結果は見ての通り、惨敗。初めてだし、こんなもんかな。インクが驚くほど乗らなかった。ただ、部分的に乗ったところもあったから、これは露光時間が足りなかったんだろうな、と。

レリーフも弱い気がしたけど、もともとブリブリにレリーフが立つようなゼラチン紙の作りではない。次は露光時間を倍にしてみよう。

年内残りは、オイルプリントに捧げる。

08 / 11 / 2021